特定看護師

こんにちは。

昨日特定看護研修の受講が可能ということで連絡が来ました。

家族には申し訳ありませんが、4月から少し忙しくなりますね。    

 

ということで今日は特定看護師とは何か説明していきたいと思います。

 

 

 

 特定看護師とは

 看護師が行う業務は、保健師助産師看護師法によって「療養上の世話又は診療の補助」と定められています。

医師による診療は、医師のみしか実施できない「絶対的医行為」と、看護師が「診療の補助」として実施することができる「相対的医行為」に分類されますが、従来は両者の境界が厳密には規定されていませんでした。そこで、相対的医行為のうち高レベルな行為を明確に区別し、「特定行為」として位置付けました。

 

その特定行為とは、21区分38行為であり、この行為を実践するための必要な高度知識と技術を指定機関で学び修了認定を受けた看護師のことを特定看護師といいます。

 

今、なぜ特定看護師が必要なの?

 

 超高齢社会を迎え、医療資源の限界がある中、国は今後の入院医療のあり方の見直しと在宅医療の推進を目指しております。そこに病床数の削減や医師や看護師不足も懸念されています。こうした中、多職種協働によるチーム医療の展開が必要とされ、特に看護師の役割拡大が重要な時代となりました。どのような役割かというと、難易度の高い診療の補助業務を、医師があらかじめ作成する「手順書」という包括的指示のもと実践するという役割です。入院でも在宅でも、医師の到着を待たず、患者の症状にあわせて必要な適切な処置ができる実践能力の高い看護師が増えると、症状が悪化せず、患者にとっても医療者にとってもメリットが大きいのです。

 

患者のメリット
 特定の行為を医師の指示を待たずにタイムリーに患者に提供することによって、患者の症状の回復が早くなります。患者の苦痛の軽減が早期に図れます。


医師のメリット

 医師の働き方改革が提唱される中、やはり、医師の業務軽減をしていかなければなりません。医師の業務が多く、現場にタイムリーに駆けつけることの限界もあります。医師の包括的指示を明確にし、信頼する特定看護師に業務をまかせることにより、医師の業務軽減と治療の遅れのジレンマも軽減されます。

 

看護師のメリット
 常に患者の傍らで症状の悪化や回復を観察する看護師は、必要な処置治療を何より望んでいます。他の処置治療で業務をしている医師の到着を待つことなく、実践力の高い特定看護師が特定の行為を実践することにより医療者としての満足度が高まります。
臨床推論力、病態判断力などの医学的知識をベースとした看護実践が可能となり、生活支援や意志決定支援に積極的に取り組むことができます。更に、予測されるリスクに対して、タイムリーに対処できます。